Implantインプラント
Implantとは?

歯が抜けてなくなってしまった部位に、天然の歯根に代わる人工の歯根を埋めて骨としっかりと結合した後、その上に歯を作り、失った審美性・機能性を回復する治療方法です。
従来の治療方法のように健康な歯を削ったり、取り外しをしたりすることありません。

インプラント治療は、入れ歯があわない・噛めない、歯が抜けてお困りの方、健康な歯を削らずに噛めるようにしたい方に適しています。歯の抜けた部分にインプラント(人工歯根を植立)をすることにより、動いて噛めない、異物感が強くて入れていられない等の入れ歯の不便さから解放されます。条件を満たせば、歯が抜けた部分をインプラントのみで回復できるため、ブリッジのように両隣の健康な歯を削らずに噛めるようになります。

しかし大切なのはインプラントを植えるということではなく、それが患者さんの口の中でうまく機能し、見た目も自然で美しくあることです。そのためには、患者さんに一番適した治療法を選択しますので、インプラントに限定することなく、ブリッジで治療する場合もあります。

現在では、インプラントは、歯科治療に必要不可欠な術式の一つになりつつあります。

インプラントを骨の中に固定する術式は確立され、その予後は予知性の高いものとなっています。
また、定期的にメンテナンスを行い、噛み合わせの調整をすることが、インプラントでは特に重要となります。
インプラント治療を、歯を植えるというだけで終わることなく、その後のケアーをすることによって、口腔内環境の長期安定ということを常に考えております。
 
  
 
Implant治療のメリット デメリット

【インプラントのメリット】
●違和感が少ない

インプラントは、天然歯と殆んど変わらない感覚を再現することが可能です。
(取り外し式の義歯に比べ、バネがなく違和感がほとんどありません。)
●インプラントをすると良く噛める
 インプラントは強い力が加わっても安定しており、硬いものでも餅のようにくっつきやすいものでも良くかんで美味しく食べられます。

●インプラントは味覚が低下しない
 入れ歯では粘膜の面積が減る事、良く噛めないなどの理由で味覚が低下してしまうけれど、インプラントは大丈夫です。

●インプラントをすると話しやすい
 インプラントでしっかり咬み合わせを調節する事によって話しやすくなります。

●耐久性が高いのがインプラントです
 入れ歯は5年、ブリッジは7年といわれるのに対し、インプラントは15年生存率が90%以上といわれています。
 ただし、正確な位置・角度への埋入、インプラントの材質や形体、顎骨の状態、装着する義歯の質、メンテナンスの有無などによって寿命は全く異なってくるのです。
●インプラントをすると周りの歯も長持ちする
 義歯やブリッジに比べ、インプラントは残りの歯に依存することがないので全体の寿命を延ばすことが出来ます。(ブリッジなどのように隣の歯を削る必要がありません。)                                

●噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなり、バランスの良い食事が楽しめます。
●楽しい食事は体を健康に保つだけでなく、心までも健康にします。

【インプラントのデメリット】
●インプラントは歯をぬくのと同じ程度の手術が必要です。
●強度の糖尿病などの疾患の場合、インプラントが出来ないことがあります。
●インプラントは歯触りがにぶいです。
●インプラントは現在、保険制度がないため、自由診療となる分費用がかかります。
●インプラントは、お口の衛生状態の悪い方、骨の量や密度が十分でない方、心臓病・糖尿病などの全身疾患のある方、妊娠中の方は治療が制限される場合があります。
●インプラントを維持するためには十分な口腔衛生の管理と定期的な検診が必要です。
●インプラントは上顎で4〜8ヶ月、下顎で3〜6ヶ月という比較的長期間の治療期間が必要となります。

最近、よく耳にするようになった治療法ですが、すでに40年以上の歴史があります。
この治療法を考案したのが、医者であるドイツのブローネンマルク博士です。
最新のインプラント技術は非常に進化をしており、とくにここ数年の進歩は飛躍的です。
また十分な骨の厚みがなくても、「骨を増やす手術」を行えば、インプラント治療が可能になります。
これらのいくつかの手術を組み合わせることで、インプラント可能な症例が広がっているのです。
上記のデメリットも、技術進歩に伴い改善もされてきています。


他の治療法との比較
 
  
 
違和感があり、食事の際にものが挟まったり噛みにくい等の問題や口臭が気になる方もいます。また、隣接する歯に負担があるため健康な歯にダメージを与える可能性があります。約5年後に同じ入れ歯を使用できる可能性は約40% 〜 50%です。
 
良い点
・ ブリッジのように健康な歯を削る必要がない。 
・ 保険が適用される場合があり費用が少ない。
 
悪い点
・噛む力が他の健康な歯に比べて最高で30%程しかない。 
・違和感がある。
・食べ物を噛む際に、入れ歯が動いて噛みにくい。
・入れ歯のプラスチック部分が大きく、異物感がある。
・食べ物の熱さ・冷たさ・味が判りにくくなる。
・入れ歯を固定する針金が見えるので、見た目が悪い。入れ歯を固定するために針金をかけた歯の負担が大きくなることがある。
 
  
 

両側の歯を削って支柱にし、そこに橋をかけて歯があるような格好で噛める様にする方法です。健全な歯を削らなければならない上に、支えになる歯には大きな負担がかかります。約10年後に30% ~ 50%が再治療となるといわれています。

良い点 
・固定式なので違和感が少ない。
・保険が適用される場合があり費用が少ない。
・治療期間が短時間で済む。 

悪い点 
・健康な歯を削ってしまう。 
・支えになる歯に大きな負担がかかり、歯を失う原因となる事がある。




インプラント治療の流れ

診査・診断・治療計画
 
インプラント治療に必要な診査を行い、治療が可能かどうかの診断を行います。治療可能な場合は、患者さんと相談しながら治療計画を立てます
初期治療
むし歯、歯周病などは先に治療を行います。
また、タバコは血流が悪くなり傷の治りが遅くなりますので、インプラント治療前後は禁煙にご協力ください。
インプラント埋入手術 
インプラントを埋入する部位の歯肉を開き、顎の骨にインプラントを埋入します。インプラントが骨にしっかり結合するまで約1.5〜6ヶ月程度待ちます。(この間、必要に応じて仮歯を入れますので、日常生活に差し支えありません。)
アパットメントの接続 
人工歯を支えるためのアパットメント(支台部)をインプラントに接続します。(歯肉が治癒するまで約2〜4週間待ちます。仮歯あり。)
人工歯の装着 
歯を製作するためにお口の中の型を取ります。作成した人工歯をアパットメント(支台部)に装着して完成です。
メンテナンス 
インプラントの形や特徴をよく理解した上で、担当医の指導に従ってブラッシングを行ない、歯垢や歯石の沈着を防ぎます。歯を長持ちさせるために、定期的に担当医の検診を受けることをお勧めします。

インプラントQ&A

Q1 治療期間はどのくらいですか?

個人差はありますが、一般的に1.5ヶ月から6ヶ月程度です。
しかしお口の中の状態により、噛み合わせや歯周病他の治療が必要ですので、治療期間はお口の中を拝見しないと、お答えすることは出来ませんインプラントを埋入する部位にもよりますので、担当医にご相談ください。

Q2 費用はどのくらいかかりますか?

インプラント治療は現在保険治療が行えません。お口の中の状態により、使用するインプラントのメーカー・種類、使用する本数などによって異なります。また、抜けた歯1本につき、インプラント1本とは限りません。詳しくは担当医にお尋ねください。お支払いには、クレジットカードもご利用いただけます。

Q3 治療はだれでも受けられますか?

顎の骨が完成する20歳前後から、お年寄りまで健康な方であればどなたでも可能です。
ただし、妊娠中の方や全身疾患のある方などは制限される場合がありますので、ご相談ください。

Q4 一度入れたインプラントに寿命はありますか?

患者さんのお口の衛生状態によって変わりますが、きちんとお手入れをすれば長持ちしますし、逆に手入れが悪いと寿命が短くなる場合があります。
長持ちさせるためには、しっかりとブラッシングし、医師による定期健診でチェック、指導してもらいましょう。

Q5 インプラント治療後、食べ物などの制限はありますか?

インプラントは顎の骨と結合し、丈夫な土台となりますので、自分の歯と同じように固いものでもしっかりと噛むことができますので、入れ歯のような制限はなくなります。

Q6 インプラントの治療は痛いですか。

インプラントは特別な治療ではありません。痛みをとって行いますので、安心して治療を受けて下さい。

Q7 歯周病が進行して、歯がぐらついています。インプラントは可能でしょうか。

歯周病が進行していると、インプラントを植える骨が少なくなっていることが多くありますので、治療法をインプラントに限定せずに、一番適した治療法を選ぶことが大切だと思います。

Q8 インプラント後の新しい歯はどんな感じですか。

見た目は天然歯のようで、自分の歯と同じように噛み、話し、笑うことができます。


 
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右下の奥歯が4本歯が抜けてありません。
これではよく咬めません。
   
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右下にインプラントを入れて冠を被せました。
見た目も自然で、なんでも良く咬めます。
 
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右下の奥歯が4本、上は前歯と左上奥歯がありません。
上の歯と下の歯がすれちがっていてこれでは全く咬めません。
   
afterコメント
右下にインプラントを入れて冠を被せました。
左上にはインプラントを入れ、その上から義歯を装着して入れ歯の下でインプラントが義歯をささえています。
 
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上記患者さんの初診時です。
見た目も悪く、咬み合わせも下がってしまっています。
   
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上記患者さんの治療後です。
咬み合わせも上がって見た目もよくなり、何でもよく咬めます。
 
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右下の奥歯が3本抜けてありません。
これでは物が良く咬めません。
   
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右下にインプラントを入れて冠を被せました。
見た目も自然で、物が良く咬めます。



VALUE 
治療費の目安

・SIM/Plant診断料(CT撮影料別途)            \38,500
・インプラントフィクスチャー埋入(歯の根の部分の植え込み)\220,000
・上部構造(歯の部分)                  \165,000
・GBR(骨造成手術)                  \55,000〜
・ソケットリフト(上顎洞底挙上術)            \110,000〜
 

 
Esthetic審美歯科
美しく健康な歯や歯肉を

美しい口元はあなたの印象を大きく変える大切なファクターです。白く美しい歯を求める方にセラミックやホワイトニングを用いたエステティックな治療をコーディネートいたします。

美しい口元は美しい笑顔の大きな要素です。当院の審美歯科治療は、自然な白い歯、美しい歯並び、健康なピンク色の歯肉を演出するために、オールセラミック、メタルボンド、ラミネートベニア、ホワイトニングなど最新の技術で総合的に治療を進めていきます。
また、綺麗に治療がされた歯も、長期的に壊れずにお口のなかで機能しなくては意味がありません。審美歯科治療に従事するドクターは、患者さまの状態を審美的観点だけではなく、機能的視点からもトータル的に判断できなくてはならないと考えています。

審美歯科治療とは、「歯の機能を回復させる」「歯を美しく健康的にする事で、自信を回復させる」ことです。
審美歯科治療は一般的に見栄えを良くすることや、単に歯を白くする事だと考えられがちですが、外見上見える部分などと違い口の中の噛む機能を回復させ、その上でさらに歯を美しく見せる事と当院は考えています。
また、機能的に問題のない患者様には、より歯を美しく見せるために、ホワイトニングやクリーニングといった治療があります。

病院と患者の関わりあいは、痛みがあるから、もしくは病気に罹ったからなど症状が出てから治療に行くのが一般的ですが、欧米において、特に健康意識の高いアメリカでは、最近は健康で長生きをすることを視野に入れた医療を求める声が高まっており、健康であってもより健康な状態を維持していくための医療を求める人が増えています。

今流行のアンチエイジングなども「病気から健康へ」といった従来の医療ではなく、「健康からより健康へ」と言ったアプローチのひとつです。

歯科の分野においても、今までの悪くなってしまった歯を削ってただ詰める治療ではなく、より先を見据えた、普通の健康の上を目指したアプローチがあることを示して行きたいのです。それが、「審美歯科」であると思っています。

セラミックス治療

健康的に美しく輝く白い歯を取り戻すためにセラミックス治療は欠かすことのできない治療法です。
今までは、特に気になる前歯の修復だけにセラミックス治療を希望される方がほとんどでしたが、現在では、奥歯の詰め物でも白くしたいという方や金属アレルギーによって金属製の詰め物や冠が使用できないという患者さんも増えてきまた。

オールセラミックス

金属を使わないセラミックスだけでできたものです。きれいで明るく全体の透明感も優れているため、より自然な色あいと形を再現し、天然歯と見分けがつかないくらい美しい仕上がりになります。永年の使用にも変色せず、健康的な白い歯の輝きで天然歯の美しさを保ちます。

メタルボンド

プラチナ等の金属の上にセラミックスを焼き付けたもので、耐久性や強度に優れ、保険のプラスチックのかぶせものとは異なり、擦り減らず、変色もありません。

ハイブリッドセラミックス

セラミックスとプラスチックの中間の性質をもった材質で、セラミックスの硬さとプラスチックの粘り強さを併せ持った素材を使用。保険のプラスチックよりも、より永く白く美しい歯を保つことができます。

ラミネートべニア

薄いシェル状のセラミック(つけ爪のようなもの)を歯に貼りつける治療法です。従来のセラミックス治療では、歯の全体を大きく削る場合もありましたが、ラミネートベニアは歯の表面を約0.5〜0.7mm程度削るだけで治療可能です。そのため麻酔もほとんどの場合必要なく痛みも伴いません。


セラミッククラウンは、メタルボンドと呼ばれる、金属にセラミックを焼き付ける
手法が主流ですが、最近、金属に代わるジルコニアという材料が開発されました。新素材のジルコニアは、白く金属色をしていないため、ジルコニアにセラミックを焼き付ける手法は、より天然歯に近い自然な色の再現が可能になり、オールセラミッククラウンと呼ばれています。また、ジルコニアは、金属イオンの溶出がないため、金属アレルギーの方にも安心してお使いいただけます。


 
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前歯部の審美障害を主訴に来院されました。
   
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前歯3本はオールセラミッククラウン、他はコンポジットレジンで対応しました。
 
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前歯2本の審美障害を主訴に来院されました。
   
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前歯2本をラミネートベニア薄いシェル状のセラミック(つけ爪のようなもの)にて修復しました。

 
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金属の中に虫歯があった為、金属を外し虫歯をすべて取り除きました。
   
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型を取ってセラミックの詰め物を製作し、セットしました。
 
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この方は、虫歯ではありませんでしたが、銀歯を白いのに変えて欲しいとの事で来院されました。
   
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上の患者さん同様、セラミックで修復しました。


VALUE
 
治療費の目安

・オールセラミッククラウン      ¥110,000
・メタルボンドクラウン       ¥121,000
・セラミックインレー         ¥55,000
・ハイブリッドインレー       ¥38,500
・ラミネートべニア         ¥88,000
Whiteningホワイトニング
美しい白い歯を

人は誰しも、いつまでも白くきれいな歯でありたいという願望は、年齢、性別を問いません。ホワイトニングを行うことで、年齢、嗜好品、生活習慣等により変色した歯の色を、歯を削ることなく白くすることが可能です。ホワイトニングは、デンタルエステの名前でも呼ばれ、白い歯をさらに白く!と希望される女性も増えています。口元からこぼれる美しい白い歯で、自信を持って笑ってみませんか。

歯はなぜ変色する?

ホワイトニングは、特殊な薬剤を使用することにより、歯を削ることなく歯自体の色を白くします。
ホワイトニングで、歯が白くなる度合いには個人差があります。

ホワイトニングには、家で行うホームホワイトニングと診療室で行うオフィスホワイトニングの2通りの方法があり、それぞれに特徴がありますので、どちらを選ぶかは、専門医の判断が必要です。また、ホワイトニングに適する歯と、適さない歯がありますので、専門医の診断を受ける必要があります。子供の時に飲んだ薬の影響で生じた歯の変色や、しま模様がある歯は、ホワイトニングには適しません。
歯の色が濃くなる原因は、

    1)加齢によるもの 
    2)内服薬によるもの 
    3)遺伝によるもの 
    4)コーヒーやお茶、ワイン等の食物によるもの
    5)喫煙によるもの

などが考えられます。
あなたも、健康な歯を削ることなく、白く輝く歯を手に入れてみませんか? 


ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、ご自宅であなた自身に行ってもらうホワイトニング法です。
まず最初に、診査、診断、カウンセリングを行ないます。
次にあなたの歯の精密な型をとります。この型は模型にされて、その模型を元にあなた専用のホワイトニングトレー(カスタムトレー)が作製されます。
そして自宅でそのカスタムトレーの中に過酸化尿素をベースにしたホワイトニング剤を入れ、寝ている間歯につけてもらうだけでいいのです。
思ったより簡単だと思いませんか?
また場合によっては、1日2〜3時間程度の使用でも、効果があらわれます。
夜テレビを見ながらでも読書をしながらでももちろんOKです。
ホワイトニング剤には種類があり、各々使用法、装着時間等異なりますので専門医の指示には必ず従うことが大切です。

ホームホワイトニングのステップ
1 審査・診断(前処置)
  原因の把握 生活習慣や嗜好品のチェック
  口腔内審査 
2 治療計画
3 ベースライン、シェードの確認と記録
4 写真撮影
5 歯面清掃
6 カスタムトレー制作用の印象採得
7 カスタムトレーの作製
8 カスタムトレーの適合チェック
9 ホワイトニング方法の説明
10 ホームホワイトニングの実施
11 効果の判定
12 リコールとタッチアップ


ホワイトニンングは安全ですか?

現在ホワイトニングに使用する薬剤は過酸化水素もしくは過酸化尿素といって、過酸化水素を弱酸性に調整したものです。
3%の過酸化水素はオキシドールとも呼ばれ口腔内の殺菌消毒用に使用されます。

過酸化水素、過酸化尿素とも米国食品医薬品局:US Food and Drug Administration(FDA)において歯のホワイトニング用ではありませんが口腔内殺菌剤としての安全が保証されています。

日本では各歯学部、歯科大学の研究室でもホワイトニング剤についての研究が行なわれており、多くの歯科研究室では論文も多数出されていますが、歯のホワイトニング剤の安全性が保証されています。

ホワイトニングに欠点はありますか?

欠点の1つが知覚過敏です。ホワイトニングでどうして歯が白くなるかというと、ホワイトニング剤が歯に浸透して歯の色素を分解して歯を白くしてゆくのです。その時にもしあなたの歯に目に見えないひびや、深い虫歯を治療した詰め物などがあれば、高い確率で「歯がしみる」知覚過敏を経験することになります。

でも心配しないで下さい。この知覚過敏はあくまで一過性の一時的なものですのでホワイトニングを一時中断すると症状はすぐ消失します。またフッ素クリームという専用のクリームをお渡しする場合もあります。

もう一つの欠点が後戻りです。残念なことに大なり小なり必ずこの後戻りは起きてしまいます。あなたはホワイトニングによって今までにない歯の白さを手に入れても、そのまま何もお手入れしないで放ったらかしだと2、3年であなたの歯の色は元に戻ってしまうかもしれません。

しかし、3ヶ月〜6ヵ月毎に歯科医院を訪れ、歯のクリーニングと「タッチアップ」と呼ばれる後戻りした分少しだけ歯を元の白さに戻す追加ホワイトニングを繰り返すことで、この後戻りを予防することは可能です。

もちろん、家での歯磨きが最も重要であることは言うまでもありません。

ホワイトニングQ&A

Q1 どのくらい歯の色は白くなりますか?

ホワイトニングは歯を削らない、麻酔をしない、痛くない、という多くのメリットがある治療法ですが時々自分の歯がホワイトニングを受けると真っ白いお皿のような色になると思い込んでいる方がいます。ホワイトニングで得られる歯の白さはあくまでその方の歯の色合いから徐々に白くなりますので真っ白にはならない方も多いです。どのくらい白くなるかはホワイトニング前の歯の色、エナメル質の状態等の条件により異なりますので、お口の中を実際に拝見しないと説明することは難しいと思います。個人差がありホームホワイトニングでは実施時間、方法にバラツキがありますが、「Vitaのシェードガイド」で6段階から8段階、2〜4週間行ってもらうと回りの方が見ても白くなったと言われると思います。

Q2 白くなった歯は一生持つのですか?

ホワイトニングは必ずある一定の後戻りをします。頑張ってホワイトニングを受けたあなたの歯の白さは一生はもちません。その白さをなるべく長時間キープするためにはタッチアップといって3ヶ月〜6ヶ月に一度の簡単なホームホワイトニングの追加が必要です。 もちろん家出の歯磨きが最も大切です。

Q3 どこの歯科医院でホワイトニングが受けられますか?また料金は?

ホワイトニングのブームとともに多くの歯科医院でホワイトニングができるようになっています。しかし治療費はまちまちで、当初安い費用と思っていたら自分の希望する色までホワイトニングを受けると追加費用がかなりかかりトータルで高くついてしまったと相談を受けることもあります。その料金でどこまで見て貰えるのかきちんと確認しましょう。料金に関してはどのような方法で、どういったホワイトニング剤を使用するかで異なってきます。お支払いには、クレジットカードもご利用いただけます。

Q4 ホワイトニングって痛くないの?

ホワイトニングのメリットは歯を削らない、麻酔をしない、痛くない、という点ですが実は途中で歯がしみることがあります。知覚過敏と言われて一時的なものですが、歯に深い詰め物があったり目に見えないひびがあれば高い確率で知覚過敏が起こります。しかし一過性な物ですぐ収まりますので心配要りません。使用頻度や使用時間を変えることによって、知覚過敏をコントロールしていきます。

Q5 家で長時間するのは面倒くさい!1回で終わらないの?

ホワイトニングは自宅でゆっくりと行うホームホワイトングと診療室で急速に行うオフィスホワイトニングがあります。結婚式が間近で日程に余裕がないときはオフィスホワイトニングが効果を発揮します。ホームホワイトニングである程度の効果を出そうと思うと2〜4週間くらいは必要です。最近ではZOOMを使った急速なホワイトニングを受ける方が多いのですがこの場合もほとんどの場合、ZOOMを受けたのち短期間でもホームホワイトニングを併用したほうが効果が高いです。

Q6 誰でもどんな歯でも白くなりますか?

小さい時に飲んだ薬(テトラサイクリン系)の影響で歯がグレーや茶色く変色している方は歯の色で深刻に悩んでいる方が多いです。このような歯は、ホワイトニングには適しません。この場合は、ラミネートべニアによって白い歯を手に入れることが可能です。ホワイトニングを希望されて来院されますが歯のホワイトンニングには適応症があって、白くできる限界もあります。あなたの歯の色はホワイトニングが本当に適しているのか十分なカウンセリングが必要です。ホワイトニングが適応でなくても他の治療法がありますのであきらめないで下さい。

Q7 市販されている歯を白くする歯磨き粉は白くなるの?

以前に「芸能人は歯が命!」というキャッチコピーで歯を白くするアパタイトの歯磨き粉がブームになりました。しかし効果がほとんど出ないことがわかり廃れてしまいました。今現在決定的なホワイトニング効果を持つ薬剤は「過酸化尿素」と「過酸化水素」だけです。それ以外の薬剤は歯を白くする十分な効果はもっていません。今の日本では歯磨き粉に過酸化尿素も過酸化水素も入れることは薬事法でできません。 
 

 

 
beforeコメント
この患者さんは、もともと比較的歯は白いのですが、もっと白くしたいと来院されました。
   
afterコメント
上の歯のホームホワイトニングを初めて2週間ごの状態です。(下はまだなにもしていません。)
下と比べるとさらに白くなったのがよくわかります。
この後、下も続けてホワイトニングをおこないました。
 
beforeコメント
この患者さんは、もともと薬剤の影響で歯が変色してしまっています。
   
afterコメント
上下2週間ずつホームホワイトニングをしました。
術者としましてはもう少し続けたかったのですが、患者さんは十分満足されました。
 VALUE 
治療費の目安
         
・ホームホワイトニング     \3.8500
 追加薬剤           \3.300/本